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『旅のことばを読む』
¥2,530
海外渡航歴122回の著者が贈る、旅を豊かに素敵にする本を紹介するエッセイ。 旅したいあなたに、旅の前に、旅のさなかに、旅の思い出に読みたい一冊! 内容紹介 どこかに行きたい。知らない街を歩いてみたい。 世界中を旅してきた著者には、具体的な旅行の計画を立てる前に、普段の暮らしのなかで夢想する旅がある。その時間を充実させるのが、旅のことばを読むこと。それはガイドブックにとどまらない。世界中の人々の衣食住、民族、言語、交通、自然、歴史、文化、芸術、宗教。せっかく出会う未知のものごとを、自分がいま持っている知識だけで判断し、決めつけるのはもったいない。素直な気持ちで向き合いたい。そういう気持ちになる本や、未来の旅を豊かに深める本、手本としたい憧れの旅人について、旅好き、乗り物好き、そして歴史好きの著者が紹介するエッセイ。 著者略歴 小柳淳(こやなぎ じゅん)。1958年東京都生まれ。旅行作家。海外渡航122回、国内未踏4県。1981年東京都立大学法学部卒。鉄道会社にて観光宣伝販促、商品企画、インバウンド開発などを経て、旅行業、ホテル業に携わり、2022年に退任。2008年国土交通大臣・観光立国担当大臣よりVisit Japan大使に任命される。(一社)日本旅行作家協会会員、NPO法人日本香港協会理事、香港巴士鐵路旅遊協會会長。観光、インバウンド関係講演多数。旅の「ひと箱書店」街々書林店主。 著書に『香港のりもの紀行』(1997年昭文社)、『現代の香港を知るKEYWORD888』編著(2007年三修社)、『香港ストリート物語』(2012年TOKIMEKIパブリッシング)、『香港路面電車〈トラム〉の走る街』共著(2015年春陽堂書店)など。 ISBN 978-4-910260-02-0 C0095 出版社:書肆梓 判型:4-6 /寸法:129×15×188 mm ページ数:220ページ 目次 プラス1の旅 無垢な観点、旅の慎み :さらりと旅をしてしまう/壁のあった街/変化し続ける都市/変わらぬ美しい海/アメリカらしさ 中央と周縁 :地中海の真ん中へ/みちのくの先/格子の街区/大草原の興亡/世界の十字路/広大な隣の大地 空の視点、海の視点 :空気と水/航海の時代/楽園を知る/海のアジア/空から眺める 祈りとことば :私のことばは/旅先の文字/百人一首/イタリアにて/ホアンとジョアン/聖地参詣/ほとけのおしえ 旅の具 :境界を越える/高校の地図帳/古代と現代の道の重なり/紙の上の列車旅/パピルス・紙・ディスプレイ 旅人 :小さな美しいもの カレル・チャペック/フィールドワークの人 鶴見良行/温泉を旅する 山崎まゆみ/自らと対話する 沢木耕太郎/旅の心得 松尾芭蕉/憧れとノスタルジア 車寅次郎
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その他の廃墟
¥3,300
「戦後詩」を終わったことにはさせない。無限の中を永遠に行く、有限のように。精神の廃墟から、渾身の第一詩集、84篇が誕生した。 「詩」は目的ではない、手段である。 「詩」はあくまでも義務として書かれた。私の死が永遠の義務であるのと同様のことだ。「詩」を書くために生きる必要などない。 「詩」は、精神の内陸地から海へ向けて吹く風のようだ。 大陸から空と海の境界線は見えない。水平線という了解はただ逃げてゆくばかりで、ひとに囚われることなどない。世界は存在しない、と言う者もある(マルクス・ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』)。 「無限」のなかをただ、「有限」が永遠に行く。 海と大陸との拮抗、きみが意味を怖れることなく、永遠を戦う有限であることを願う。そこには無限に繰り返された四十七億年の永遠が、ただ只管に打ち寄せるばかりだ。(本書「あとがき」より) 膨大なる「索引」を巻末に従えた84篇の詩篇は、古い時代の戦争や厄災をなかったことにしようとする者たちへの呪詛のように、その他の廃墟として、現在に出現したに違いない。 「晦渋」や「意味不明」の誹りを受けることも辞さない詩人の姿に、闇の中の光に照らされた「異形」を、われわれは読み解くことになるだろう。 コロナ禍の世界で、読まれるべき詩集。 目次 I 暗渠 その昏さ 月統/黄泉の傘(からかさ)/水盃/青海波(せいがいは)/川で死んだ/黒い踊り子/水の阿含(あごん)/儀目(ぎもく)/水平 II 楽園の瑕 あの日曜日/犬のため息/監禁/風 イシュマエル/戦犯/音方/廃市/骨あるき/傘をさすプラトン/墓桜/鶏(にわとり)/風の明日(あした)/はらいそ七日/そんなはずはない/品物 Ⅲ 虚ろな祠 ふたり/深すぎた甕(かめ)/法因/褻翫(せつがん)/死虜/問えば髑髏/無人刑/別の人格(ペルソナリテ)/その他の廃墟(1)/その他の廃墟(2)/擬物 Ⅳ 地獄抄 蝉国/独雨(ひとあめ)/真理と実在/6時/セイレーン/死園/老犬譚/死晴/異形記/樺太記/沈むデスノス Ⅴ 路の涯てるところ たれと/春日井さん/外延の骨/帰郷/ジロー/夏の葉書/裏問/頭脈(づみゃく)/動物公園/海を考えるように/御供(ごくう)/滅霖/言霊矢(ことや)/そのわけ/盲空/夜刃(やいば)/マハトマ/鏡と広場/自画像 Ⅵ ruin of a fire 爆音(スラヴ)/肉体の左翼/和(なご)し/黒き軍(ぐん)/下駄箱/シャワー室/焚祀/木箱の骸(むくろ) Ⅶ 此岸から 輪斬(わぎ)りの朝/人払/夏の収容/雨/縷々(るる)よ/不自然/慙羞(ざんしゅう)/定義と希望/太陽 切り離された首よ/沈む海/自死が 死と意味、その未了、そして詩へ(あとがきにかえて) 索引(著者による千を超える語彙が抽出されている) 著者:山内聖一郎(やまうち・せいいちろう) 1959年3月鹿児島県生まれ。県立鹿屋高等学校卒。詩人。卒業式を待たず東京へ出奔。建築作業員、バーテンダー、店員、 事務員など職を転々とする。現在は清掃作業員。 詩作歴は50年近いが、40代の時に精神疾患を患い、過去の作品 を全て破棄。本詩集はその後の作品から抽出し構成されている。 定価3,300円(本体3,000円+税10%) ISBN 978-4-910260-01-3 C0092 B5判・並製・360頁 判型:B5 縦:257mm 横:182mm 厚さ:21mm
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『コーヒーについてぼくと詩が語ること』
¥2,420
15世紀にイスラームの地で生まれたコーヒー飲用の文化から、21世紀現在のコーヒーの新潮流までを、著者が親しんできた古今東西の書物から読み解き、縦横無尽に語り尽くします。巻末には約50頁にわたる注釈とコーヒーの基礎知識及び参考文献付き。コーヒーやカフェの仕事に携わる人には、いつもと異なる視点からコーヒーを眺める機会となることでしょう。コーヒーを愛するすべての人に、コーヒーがいつもよりちょっと味わい深くなる一冊です。 ■著者プロフィール 小山伸二(おやま・しんじ) 1958年鹿児島県生まれ。東京都立大学法学部卒。食の総合出版社、株式会社柴田書店を経て、1988年より辻調理師専門学校に勤務。現在は食文化の授業を担当。 立教大学 観光学部兼任講師、日本コーヒー文化学会常任理事、食生活ジャーナリストの会副代表幹事。 書肆梓代表。詩人としても活動している。詩集『さかまく髪のライオンになって』(書肆梓)、 『きみの砦から世界は』(思潮社)ほか。 ■書 名: 『コーヒーについてぼくと詩が語ること』 What We Talk About When We Talk About Coffee ■著 者: 小山伸二 ■定 価: 本体2,200円 +税 ■判 型: 四六判 328頁 ■ISBN : ISBN978-4-910260-00-6 C0095 ■発売日: 2020年9月1日(火) <目次> コーヒーを愛する未知のあなたへ 第1章 旅するコーヒー 1 はじめに、あるいは道草から始まる物語 2 ニコのコーヒーをめぐる冒険 3 眠りたくない夜のために 4 「カフェ的」なるものの誕生 イスタンブールの「コーヒーの家」・パリの初期カフェ 5 日本でのコーヒー文化の進化 西欧化と日本のコーヒー受容・日本独自のハンド・ドリップ文化 6 手のひらの時代のコーヒー 第2章 ソクラテスのカフェ 1 哲学カフェ 2 詩とコーヒー 3 スーフィーのコーヒー 4 移動と変容 5 ふたたび、戦争 6 戦争と映画 7 最後のコーヒー 第3章 コーヒー文化論一九六八/二○一八 1 明治維新から 2 学生たちの「反乱」 3 食の総合出版社のこと 4 コーヒーをめぐる書籍 5 コーヒーの雑誌『blend』 6 異彩を放った著者 7 二十一世紀のコーヒー文化 8 新しい雑誌の登場 第4章 「詩とコーヒー」試論 1 禁酒法の国のコーヒー アラビア・フランス・イタリア・ウィーン・イギリス・アメリカ 2 ユーカーズにおける「コーヒーの詩」 3 朝に一杯のコーヒーを 4 コーヒーは詩を響かせるか コーヒー基礎知識・注釈・参考文献一覧・本書に登場した映画
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詩集『さかまく髪のライオンになって』
¥2,200
詩集『さかまく髪のライオンになって』 著者:小山伸二 発行所:書肆梓 『きみの砦から世界は』(思潮社)以来、4年ぶりの最新詩集。 ライオンになって、樹になって、咆哮し、まどろみ、喰らい、恋をする。 荒ぶる/空で待っている/文学/アトムの島/なんて素敵な世界なんだろう、など52篇を収録。 A5定形(148✕210mm)無線綴じ186P、背幅15mm
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ブックレビュー『月の本棚』
¥1,100
ブレッドジャーナリストの清水美穂子による、ブックレビュー。 『月の本棚』で紹介している本は37冊。こんなラインナップです。 __________________________ 『空ばかり見ていた』吉田篤弘著(文藝春秋2006) 『ashes and snow 手紙で綴られた小説』グレゴリー・コルベール著(Flying Elephants Press 2007) 『地球にちりばめられて』多和田葉子 著(講談社 2018) 『魔法の夜』スティーヴン・ミルハウザー著 柴田元幸訳(白水社2016) 『マーティン・ドレスラーの夢』スティーヴン・ミルハウザー著 柴田元幸訳(白水社2008) 『断片的なものの社会学』岸政彦著 (朝日出版社 2015) 『遠い太鼓』村上春樹著(講談社1990) 『あるときの物語』上・下巻 ルース・オゼキ著 田中文訳(早川書房2014) 『さよならのアルゴリズム』 ローリー・フランケル著 羽田詩津子訳 (ヴィレッジブックス2013) 『レモンケーキの独特なさびしさ』エイミー・ベンダー著 管啓次郎訳 (角川書店 2016) 『お菓子と麦酒』サマセット・モーム著 上田勤訳(新潮社 1955) 『美食と嘘と、ニューヨーク』ジェシカ・トム著 小西敦子訳(河出書房新社2016) 『わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい』鴨居羊子 著(鴨居羊子コレクション1『女は下着でつくられる』収録 国書刊行会 2004) 『あの頃』武田百合子著 武田花編(中央公論新社 2017) 『語りかける花』志村ふくみ著(ちくま文庫2007) 『猪熊弦一郎のおもちゃ箱』丸亀市猪熊弦一郎現代美術館・公益財団法人ミモカ美術振興財団監修(小学館 2018) 『からだとはなす、ことばとおどる』石田千著(白水社2016) 『泣かない子供』江國香織著(角川文庫2000) 『泣く大人』江國香織著(角川文庫2004) 『やわらかなレタス』江國香織著(文藝春秋2011) 『京都の平熱 哲学者の都市案内』鷲田清一 (講談社学術文庫 2013) 『月の裏側 日本文化への視覚』クロード・レヴィ=ストロース著 川田順造訳 (中央公論新社2014) 『旅に出たナツメヤシ』長坂道子著 (角川書店 2017) 『サピエンス全史』上・下巻 ユヴァル・ノア・ハラリ著 柴田裕之訳 (河出書房新社 2016) 『少年民藝館』外村吉之介著(筑摩書房2011) 『言葉が鍛えられる場所 思考する身体に触れるための18章』平川克美著(大和書房2016) 『且坐喫茶』いしいしんじ 著(淡交社 2015) 『甘酸っぱい味』吉田健一著(ちくま学芸文庫2011) 『ヒップな生活革命』佐久間裕美子著(朝日出版社 2014) 『もし京都が東京だったらマップ』岸本千佳著 (イーストプレス 2016) 『10:04』ベン・ラーナー著 木原善彦訳(白水社 2017) 『うつくしく、やさしく、おろかなり――私の惚れた「江戸」』杉浦日向子著(ちくま文庫2009) 『寂しい生活』 稲垣えみ子著 (東洋経済新報社 2017) 『モモ』ミヒャエル・エンデ著 大島かおり訳(岩波書店 1976) 『 「おいしさ」の錯覚 』チャールズ・スペンス著 長谷川圭訳 (角川書店 2018) 『森へ行きましょう』(川上弘美著 日本経済新聞出版社 2017) 『食べることも愛することも、耕すことから始まる 脱ニューヨーカーのとんでもなく汚くて、ありえないほど美味しい生活』クリスティン・キンボール著 小梨直訳(河出書房新社2012)
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画本『相変わりもせす』
¥1,100
画本『相変わりもせす』 著者:寝暮 発行所:書肆梓 言葉じゃなくて、物語ではなくて。 マンガじゃなくて、絵本ではなくて。 日本製の「9番目の芸術」バンド・デシネ。 B5定形(182✕257mm)オールカラー、52P
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画本『寝暮図録』
¥2,750
SOLD OUT
画本『寝暮図録』 著者:寝暮 受注生産の和綴じによる現代のデジタル錦絵集。 作画から製本まで、すべての工程を作者が手掛けるこだわりの一冊。 ※一部づつ手作業による製本のため、お届けまでにお時間を頂きます。 ※表紙の布地はお選び頂けません。 変形サイズ(167×244mm)オールカラー、54P
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既刊詩集『二体』
¥1,320
既刊詩集『二体』(残部少) 著者:小峰慎也 現代詩のなかでもひときわ異彩を放っている詩人、小峰慎也の詩集。 収録作品:象と川/節/床屋/耳、など21篇。 2015年4月1日(初版2刷) A5判変形 70ページ
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既刊詩集『いい影響』
¥1,760
既刊詩集『いい影響』(残部少) 著者:小峰慎也 第3回エルスール財団新人賞(現代詩部門)を受賞した詩人、小峰慎也の最新詩集。 収録作品:M/いい影響/犬にとって/顔/軽い心、など22篇。 2016年10月1日 変形(160mm×160mm) 90ページ ISBN 978-4-9909257-0-3 C0092
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復刊①『ぼくたちはどうして哲学するのだろうか。』
¥1,100
復刊①『ぼくたちはどうして哲学するのだろうか。』 著者:小山伸二 詩人、小山伸二の第一詩集。私家版の復刊。収録作品:ひかりのひと/呪文/無限の発見/ぼくたちもまた、人生の旅人、など16篇。 2016年12月3日(改定初版) B6判 98ページ ISBN 978-4-9909257-1-0 C0092
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復刊②『雲の時代』
¥1,100
復刊②『雲の時代』 著者:小山伸二 詩人、小山伸二の第二詩集。私家版の復刊。収録作品:靴が鳴る 初期歌謡論異聞/山と川/雲の時代、など20篇。 2016年12月3日(改定初版) B6判 120ページ ISBN 978-4-9909257-2-7 C0092
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雑誌『Colonia Nr.1』
¥500
雑誌(文学・思想)『Colonia Nr.1』 著者:臼井隆一郎/松岡洋之介/子安ゆかり/福井邦人/小山伸二 他著 ドイツ文学者の臼井隆一郎を中心にした勉強会「ことばと大地」から生まれた雑誌「Colonia」創刊号。「人の言うことを唯々諾々と拝聴する気は毛頭ない。」というメンバーによる論考、エッセイ、詩、漫画など。 2017年12月9日 A5判 60ページ ISBN 978-4-9909257-3-4 C1495
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雑誌『Colonia Nr.2』
¥500
雑誌(文学・思想)『Colonia Nr.2』 著者:臼井隆一郎/松岡洋之介/子安ゆかり/高橋優/藤崎剛人/福井邦人/小山伸二 著 勉強会「ことばと大地」から生まれた雑誌「Colonia」第2号。 「ネットに書いてあることを信じて違うとかいうお粗末さは相手にしたくないのです」というメンバーによる論考、エッセイ、詩、漫画など。 2018年6月30日 A5判 64ページ ISBN 978-4-9909257-4-1 C1495
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雑誌『Colonia Nr.3』
¥700
雑誌(文学・思想)『Colonia Nr.3』 著者:臼井隆一郎/松岡洋之介/子安ゆかり/藤崎剛人/藤本憲信/美濃部遊/福井邦人/小山伸二 著 ドイツ文学者の臼井隆一郎の新連載「独狂論」をはじめ、現代ドイツ思想の最先端をめぐる論考、エッセイ、詩、漫画など。 2019年3月25日(改定初版) A5判 64ページ ISBN 978-4-9909257-6-5 C1495